症例報告 - 顎関節症
顎がカクカクする、口をまっすぐ開けられない
概要
いつもご来院頂いている患者さんから「実は昔から顎があまり良くないんです。」と相談を受けました。あまり知られてないようですが、顎関節症のような顎の問題もカイロプラクティックで改善することができます。口を開けたときに歪んでしまう方、痛みがある方、ぜひ続きを読んでみてください。
ご来院者 様 | 横浜市西区在住 40代男性 会社役員 |
来院までの経緯 | 元々は運動後にぎっくり腰になった患者さんですが、腰が良くなってきたタイミングで「昔から顎も気になるんです。」ということで、施術をしていくことになりました。 |
検査と所見 | ・口を大きく開けるのが少し怖い ・口を開けるときにカクカクする ・まっすぐに口をあけることができない ・筋力検査 胸鎖乳突筋 R/L 5/5 筋力検査においては閉口時、開口時どちらも問題はなし 画像のように口を開くと下顎が左にずれていました。これは左の顎が開きにくくなってしまっていることが原因で起こります。顎は首の影響を大きく受けます。そして、首は全身の姿勢の悪化の結果として歪みが生じます。幸いなことに口を開け閉めしても痛みはないとのことでしたので、患部に集中して施術を行うのではなく、根本的な問題から解決していくことにしました。 |
施術の経過 | ぎっくり腰の改善を目的に何度が通院されていたため、下半身から腰については良い状態が保てていました。上半身については、上部〜中部の胸椎が曲がった状態で固まっていた為、カイロプラクティックの技術を用いて、胸椎を伸ばす方向へと矯正を加えました。その後に肋間(肋骨と肋骨の間)がうまく開かなくなっている部分にアプローチを行いました。この時点で首の筋肉のうち、斜角筋と胸鎖乳突筋に緊張が残っていたため、その2つに対してもリリースを行いました。 この段階で顎の状態を確認すると、施術前と比べ大きく開くことができるようになっていましたが、まだ顎が左へと歪んでしまう状態でした。マッサージガンを用いて顎の運動療法を行い、その後に頭の筋膜まで手を加えました。施術後には口を開けたときに歪みは軽減し、本人としても「口が開けやすいし、カクカクしなくなりました」とのことでした。 最後に3分ほどでできる簡単なセルフケアをお伝えし、施術を終了しました。 ひと月後に全身のメンテナンスとして来院されましたが、そのときには顎はほとんど気にならないとのことでした。 |
担当者コメント:木脇
最初にお伝えした通り、顎は首の影響を大きく受けます。そして顎の状態が悪くなると、今度は顎が首へ悪影響を与えていきます。 状態にもよりますが、顎の痛みはかんたんにできるセルフケアだけでも割と改善することができます。施術中はマッサージガンを使用して行いますが、マッサージガンを使わなくても問題ありません。顎は首に影響するとお伝えした通り、顎が良くなると首も改善してきます。
顎関節症と言われた方や顎に悩みを抱えていらっしゃる方は、ぜひ一度ハレルヤカイロプラクティックにお越し下さい。
たまに顎が痛くて口が開かなくなる
No.047:2019.11.25
ご来院者 様 | 横浜市南区在住 20代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 初めは坐骨神経痛で通い始め、今はすっかり良くなったので月一回で再発防止のためにメンテナンスに通っている。ここ数ヶ月、急に顎?耳の奥?が痛くなり口が開かなくなることがある。しばらくすると口が開くようになるが、何度か同じような痛みを繰り返しているのでメンテナンスの際に相談してみた。 |
検査と所見 | ・背筋は伸びているが顔がやや前に出ている ・左の顎関節の動きが右と比べて遅れがある ・顎の筋肉にしこりのような塊がある 検査結果より口を閉じるための筋肉に不具合が生じているのが原因であると考えられた。 |
施術の経過 | メンテナンス時の相談であったため、全体的なメンテナンスを行いつつ、特に頚部にアクセントをつけ、頚椎に対してカイロプラクティック・テクニックで矯正をおこなった。その後、顎の筋肉に対して物理療法をおこなった。施術後は顎関節の動きは左右対象に動くようになり、筋肉のしこりも消失した。前に出ていた顔も体の上にしっかりのり、開口閉口の運動も施術前よりもずいぶん軽い感じがするとのことであった。顎の簡単なエクササイズをアドバイスし、姿勢に気をつけるよう伝えた。 翌月のメンテナンスでは、前回以降に顎に痛みはないとのことであった。 |
■ 担当コメント:松田
上を向くと口が勝手に開き、下を向くと閉じるように、顎の運動は姿勢との関係が強いです。そのため、特に頚部に不具合があると顎に負担がかかり、トラブルを生じやすい傾向があります。 またハレルヤカイロプラクティックでメンテナンス・ケアをされている方の多くは、来院の際のトラブルだけでなく、日常生活のちょっとした体の悩みや疑問なども解決されている方がほとんどです。メンテナンスというと受け身な感じですが、大きなトラブルが無い時ほど、何気ない疑問やちょっとしたトラブルなどを解決するチャンスです。是非メンテナンス・ケアを通じて自分の体への理解を深め、健康管理に役立ててください。 |
口を開けると耳の奥が痛くて、食事ができない
No.036:2019.07.31
ご来院者 様 | 東京都太田区在住 40代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 2週間くらい前に朝ごはんを食べようとしたら、右の耳の奥の方に痛みが走った。それ以来、口を開けると痛みがでる。最初はある程度口を開くことができたが、最近は痛みが強くてほとんど開けなくなって食事ができなくなり、しゃべるのも辛い。友人の勧めで当院に来院した。 |
検査と所見 | ・口は1横指以上開けると痛みがある ・わずかな開口でも右偏奇がみられる ・ストレートネックが顕著にみられる 検査所見より右の顎関節がうまく動いていたいことが疑われた。姿勢の影響をある程度受けていると考えられたため、姿勢を正し左右の顎関節を同じように動かすようにすることで、口が開くようになると考えた。 |
施術の経過 | 初回は主に姿勢矯正を行った。肩を開き頚椎の前弯を形成するように施術を行い、最後に口を噛みしめる筋肉にトリートメントを行った。施術後は2横指まで開き、痛みが軽減した。 2回目の施術は初回を踏襲しつつ、頚椎・胸椎・骨盤に対してカイロプラクティック・テクニックを用いて矯正を行った。施術後は3横指以上痛みなく開くことができた。4回目の施術後は最大開口でわずかに痛みがでる程度までになった。口の開きが姿勢の影響を強く受けることを自覚し、昔から猫背と言われていたこともあって、現在は3週に1回のペースで姿勢と健康管理のために来院を継続されている。 |
■ 担当コメント:松田
「顎がズレていると全身に影響する」という話は耳にされたことがあると思います。逆に言えば体の歪みは顎に影響します。今回のケースでは主に頚椎がストレートネックになっていたのが原因であったと考えます。目薬をさすときに上を向くと勝手に口が開いてしまうという経験は多くの方があるのではないでしょうか?これは人間の構造上、当然のことです。逆に下を向くと口は閉じるように作用します。ストレートネックは頚椎が内部的に下を向くような状態なため、口が開かなくなるのは自然なことなのです。閉じようとしている構造に対して開こうとすれば、当然顎に無理がかかりトラブルとなります。口を大きく開くと痛みがある、猫背でストレートネックと言われたことがある方は、大きなトラブルとなる前に専門家に相談することをお勧めします。 |