症例報告 - 肘の痛み
ゴルフのスイングで肘が痛む
No.055:2020.02.17
ご来院者 様 | 横浜市神奈川区在住 50代男性 会社員 |
来院までの経緯 | 数週間前からゴルフのスイングを変えたところ、安定感がでていい感じだったが、1週間くらい前から打つ時に肘が痛み始めた。最近は痛みでフルスイングができなくなり、せっかくの調子が崩れてしまいそうな気がする。今までの様に痛みがなくフルスイングができる様になりたいとゴルフ仲間の紹介で当院に来院された。 |
検査と所見 | ・素振りは問題なくできる ・肘の外側に圧痛がある ・手首を返す動作をすると痛みがある 検査結果より外側上果炎が疑われた。 |
施術の経過 | 初回は前腕、上腕にある肘に関わる筋肉に対してトリートメントを行い、圧痛のある患部に対して物理療法をおこなった。施術後は手首を返す動作で痛みは消失し、圧痛も7割近く軽減した。 2回目の来院時には、ほとんど気にならずにスイングができたとのことであった。そのため、同様のケアを継続し、その後スイングを検証して、肘の痛みにつながる動きを分析した。肘にストレスがかかる動きがあったため、一緒にフォームの改善を行った。 3回目の来院時は、痛みは問題なくなっていた。スイングはもう少し慣れが必要とのことであったが、無理のない体の使い方が分かったとのお言葉をいただいた。 現在も体調管理とスイングの向上のために2週に一回で来院を継続されている。 |
■ 担当コメント:松田
この方は手打ちになる癖があり、それを防ぐためにクラブがボールに当たる直前にできるだけ肘を体に近づけようとしていました。その際に手首が大きく返って肘にストレスがかかる打ち方をしていました。肘が体に近づくことでスイングの軸が安定し、調子は上がりましたが、スイング毎に肘にストレスが蓄積し痛みとなって現れたと考えられます。 調子が悪い場合は自分で問題点を見つけて解決できますが、調子がよいとなかなか問題点を見つけるのは難しいです。私達WHO基準のカイロプラクターは、その競技自体の専門家ではなくても、筋骨格系の専門家であり、体の使い方は熟知しています。どんな技術でも体が本来の動きをしなければ上手くいきません。そのため、体に本来の動きを取り戻すことで、痛みの問題を解決したり、運動パフォーマンスの向上につなげます。 痛みで趣味のスポーツが楽しめない、練習はたくさんしているのに一向に上達しないなどのお悩みは、是非関内駅近くにあるWHO基準のハレルヤカイロプラクティック整体院にご相談ください。 |
仕事で肘を痛めたが、いつまでたっても治らなず作業復帰できない
No.038:2019.08.14
ご来院者 様 | 横浜市青葉区在住 40代男性 会社員 |
来院までの経緯 | メーカーに勤めているが、2週間前に作業中に肘を痛めてしまった。整形外科でレントゲンを撮ったが問題ないと言われ、包帯で固定してもらった。その後も包帯で固定し安静にしているが、いつまでたっても動かすと痛い。担当の作業に支障が出てきているので早くなんとかしたい。会社の上司の勧めで当院に来院した。 |
検査と所見 | ・曲げるよりも伸ばしたり捻る動作で痛みが強く誘発 ・手首を上にあげても痛みがでる ・体全体が硬く、特に肩周りの可動性の低下が顕著である 検査結果よりいわゆる外側上果炎であると判断した。肘の伸筋群の動きをスムーズにすることで問題が解決すると判断した。 |
施術の経過 | 初回は背中〜肩〜肘〜手首と施術を行なった。肘については伸筋群のトリートメントをしっかり行い、超音波で痛みが強い部分のケアを行なった。施術後は痛みが消失した。 1週間後、痛みはわずかに戻ったが仕事は再開できているとのことであった。初回同様に施術を行い、施術後は痛みが消失した。 経過からして痛みのぶり返す可能性は低いと判断し、実際の作業における体の使い方を見せてもらい、肘に負担がかからないような動作方法をアドバイスして本ケースをクローズした。 |
■ 担当コメント:松田
肘が痛いと言っても作業という一連の動作の話である場合、その動作の力学的負荷がたまたま肘に負担をかけていたと考えるべきです。この方の体は非常に硬く、体の前屈後屈はもちろん、肩も回すとバリバリ音が鳴りしっかり上がりませんでした。腕を捻る動作は肘だけでなく肩も同時に捻ります。肩の可動性が低下するとその分を肘が補おうとするため、大きな負担がかかり痛めやすくなります。いつまでの良くならない痛み、何度も繰り返す痛みは他に原因がある場合がほとんどです。そのようなお悩みの方は専門家に是非相談してみてください。 |
テニスのバックハンドで肘が痛む
No.021:2019.04.11
ご来院者 様 | 川崎市区中原区在住 50代男性 会社員 |
来院までの経緯 | 長年週に2〜3回テニスをしている。昨年末くらいからバックハンドでうまく力が入らなくなり、だんだん肘に痛みが出てきた。整形外科でレントゲンを撮ったが骨に問題はなく、湿布と痛み止めを服用していたが痛みが引くことはなく、最近はラケットにボールが当たるとより痛みが強くなり打つことができなく、日常生活でもちょっとした動作で痛みが走ることがある。これからもテニスを続けていきたいのでなんとかしたいと、職場の同僚から当院の話を聞き、来院された。 |
検査と所見 | ・肘に腫脹はみられず、屈曲伸展動作で痛みの誘発はない ・手首の背屈動作で肘の外側に痛みがでる ・素振りを見ると手打ちしている感じが見受けられ、肩関節・肩甲骨および背骨の可動性が低下している 所見より典型的なテニス肘(外側上果炎)であると判断した。直接の原因は肘ではなく手首の運動にあるため、手首がスムーズに屈曲背屈運動をできるように調整することが改善につながると考えた。 |
施術の経過 | 初回の施術は手首の運動に関係する筋肉のトリートメントを行い、患部に対して超音波療法を行った。施術後は手首の運動による痛みは7割減少した。 2回目の来院時は、日常生活での痛みは無かったが、ボールを打つと痛みがありテニスはできなかったとのこと。手首の運動による痛みの誘発はほぼみられなかったため、初回同様に施術を行い、手首の負担を軽減するために肘、肩、肩甲骨の可動性をつけるように施術を行った。 3回目の来院時には、30分くらいはテニスができたが、その後は痛みが出てきたのでプレイを中止したとのことであった。痛みの軽減が明らかに見えていたため、右上半身全体のトリートメントを行い、胸椎・腰椎に対してカイロプラクティック・テクニックを用いて矯正を行った。施術後に素振りにて体全体を使ってラケットを振るように体の使い方をアドバイスした。 4回目の来院時にはテニスの終盤で痛みが出たが、最後までプレーできたとのことであった。体全体でラケットを振ることでフォアハンドも今までよりも楽に思うところに打てるようになったとのことで、上半身全体のトリートメントおよび矯正を行った。現在は3週に1回の来院でより良いプレーができるように、体全体トリートメントを受けつつ、体の使い方を修正されている。 |
■ 担当コメント:松田
この方は普段デスクワークが中心の仕事をされており、テニスの前後に特別ストレッチなども行っていませんでした。学生時代に身につけたテニスのスキルでしたが、年々硬くなってくる体がそのスキルどおりの動きができなくなり、本人の無自覚のまま手打ちになっていたのが痛みの原因だと考えられます。どんな技術も体が思う通りに動いてこそ、初めて活かせるものです。逆に言えば体が思う通りに動かせなければ、どんなに練習しても上手くなれません。「今までのようなプレーができない」、「練習はしているのに上手くならない」というようなお悩みをお持ちの方は、症状の有無にかかわらず、体について専門家に相談されると良い兆しが見えてくるかもしれません。 |