症例報告
股関節痛・臀部痛
靴下を履こうとすると鼠径部が痛む
概要
今回の患者さんのお悩みは鼠径部の痛みです。特に女性に多い症状です。太ももを上げる動作(股関節の屈曲)で痛みが出ることが多く、この患者さんも歩行時や靴下を履くときなどに痛みがでて困っていました。
施術後には立って太ももを上げても痛みがなく、スムーズに高く足を上げることができるようになりました。靴下を履く動作も歩行でも痛みはでず、「ひさびさ(に足が高く上がった)」と喜んでもらいました。
こういったケースでは整形外科で股関節の「臼蓋形成不全」と診断を受けていることもあります。その場合は構造として股関節に弱さがあるものの、施術を受けていくと日常生活に不便がないくらいに改善するケースもあります。ぜひ最後までご覧ください。
また、この施術の様子をInstagramにアップしていますので、気になる方は右下のボタンよりご覧ください。
施術後には立って太ももを上げても痛みがなく、スムーズに高く足を上げることができるようになりました。靴下を履く動作も歩行でも痛みはでず、「ひさびさ(に足が高く上がった)」と喜んでもらいました。
こういったケースでは整形外科で股関節の「臼蓋形成不全」と診断を受けていることもあります。その場合は構造として股関節に弱さがあるものの、施術を受けていくと日常生活に不便がないくらいに改善するケースもあります。ぜひ最後までご覧ください。
また、この施術の様子をInstagramにアップしていますので、気になる方は右下のボタンよりご覧ください。
ご来院者 様 | 横浜市港北区在住 50代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 以前から右の鼠径部に違和感があり、歩いているときなどに痛みがでることがあった。歩行中に時々「パキッ」と股関節が鳴ることがあり、その後は不思議としばらく調子が良くなっていた。ゴールデンウィークに旅行に行った後から、鼠径部の痛みで靴下が履きずらくなり、歩行中も痛みがでるようになってしまった。以前に肩と首のコリで悩んでいたときに当院に行ったことを思い出し、今回ふたたび来院された。 |
検査と所見 | ・痛みの誘発:以下の動作で右の鼠径部に痛みがでる。 立位にて右の太ももを上にあげる、歩行、座って右足の靴下を脱ぐ/履く ・可動域検査:右の股関節の外旋制限、仙腸関節の可動域制限、胸椎の可動域制限 ・整形外科的検査:パトリック検査 陽性 検査結果より、股関節自体の動きの固さと股関節と連動して動くべき仙腸関節(骨盤)に固さがあり、それが原因で股関節を屈曲した際に鼠径部が圧縮されるようにストレスがかかっていることが原因だと考えられました。また、こういった股関節と仙腸関節の不具合は歩行中に助長されることが考えられますが、普段は歩くことが多いわけではありませんでした。むしろデスクワークのために座っていることが多いとのことから、座っている状態での仙腸関節への負担が大きいことが予想されたため、背中のスッと伸びた姿勢で座りやすくするために胸椎にも手を加えることにしました。 |
施術の経過 | 股関節と仙腸関節の矯正を行なったのちに、丸くなって固まっていた胸椎(背中)が伸びるように施術を行いました。その後、固さの残る軟部組織へアプローチ。太ももをあげるための筋肉である腸腰筋にたっぷりとストレッチを行い、猫背の原因となる肩周りにも施術を行い、胸を開くように鎖骨・肩甲骨に施術を加えました。この時点で痛みの再確認を行なったところ、施術前は立位で太ももを上げると、ヨロヨロとしてしまっていましたが、左右にブレることなく施術前よりも高く足をあげることができ、痛みもないとのことでした。残りの時間で首まで手を入れ施術を終了しました。 |
担当者コメント:木脇
鼠径部に痛みがある患者さんには、私だけでも年間10件ほどは出会っていると思います。割と多い症例です。また、生活の上で痛みを感じていなくとも、施術中に鼠径部を検査すると詰まり感や痛みを感じるという方は、かなりの割合でいらっしゃいます。現代の生活では、圧倒的に座って過ごしている時間が多いことを考えると、座り過ぎによる股関節の拘縮や仙腸関節の拘縮が原因になっていることは、みなさんも想像しやすいのではないでしょうか。このケースにおいては、鼠径部を伸ばし、仙腸関節の動きを出すことが最重要で、それだけでも痛みが減少します。そこに加えて猫背、足首、膝などその方の固有の問題に対して施術を行うと経過は良好です。股関節の臼蓋形成不全のある場合や高齢の場合には回数がかかることもありますが、施術中にお伝えするセルフケアなどを取り入れていただくと、日常生活が痛みなく過ごせるようになってきます。お悩みの方は横浜関内のハレルヤカイロプラクティックにご相談ください。
股関節(鼠径部:そけいぶ)が痛くて歩くのが難しい
No.105:2023.06.14
ご来院者 様 | 横浜市西区 50代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 10年ほど前から歩行のときに内股の部分(鼠径部)に痛みが出るようになった。地面への足の着き方によって痛みがでたりでなかったりするが、歩けないわけではない。整形外科でレントゲンを撮った際に「問題はない」と言われていたこともあり、あまり気にしていなかった。ところが昨日から痛みが強くなり歩くのもつらくなってしまった。今回は病院以外の選択肢を選ぼうと思い、インターネットで調べてみた。どこに行ったらいいのかわらかず悩んだが、職場から近く、クチコミも良かったため当院に来院された。 |
検査と所見 | 疼痛の状況 ・歩くと鼠径部が痛い。 ・右に振り返る動きで鼠径部に痛みが出る。 ・普段は歩くときに右足のつき方によっては鼠径部に痛みが出る。 検査 ・パトリックテスト(股関節の検査):痛みはでないが右側の股関節の稼動域に制限がある ・腸腰筋の筋力検査:4/5 右の腸腰筋に持続的に力をいれられない ・仙骨に捻れがある 所見 股関節は両方とも外旋、外転の動き(あぐらの体勢)に固さがあり、特に痛みのでる右足の方が固さが目立ちました。それに加えて仙骨の捻れもあり、足に瞬間的な力が入りにくい状態になっていました。股関節と仙骨の動きを回復させ、その上で筋肉をケアすることで問題が解決すると考えられました。 |
施術の経過 | 初回 検査から股関節と仙骨に問題があることを予測していましたが、施術を行っていくと、痛みの出る側の足首や膝の関節にも少しの問題がありそうでした。足首、膝からカイロプラクティックの技術を用いて動きを回復させ、その後に股関節と仙骨にも手を加えました。施術前は歩くと痛みが出ていましたが、施術後には痛みなく歩くことができる状態にまで回復していました。右に振り返る動きではまだ痛みが残っていたため、次回の施術を一週間後に行うことになりました。 2回目〜4回目 2回目の施術のときには歩行については問題がなく、いつもの状態になったとのことでした。いつもの状態においても「歩行のときは足をつくときに無意識に痛くない角度で足をついている気がする」「右に振り返る動きで太ももの内側に違和感がでる」といった問題が残っていました。初回の方針である股関節や仙骨の動きの回復を目的に施術を行い、4回目の施術のときにはこれらの残っていた問題も解決しました。 現在 股関節(鼠径部)については日常生活で不便が起こることがなくなったため本ケースをクローズしました。10年前から違和感を感じていたこともあり、痛みを避けるための歩行がクセになっていたのですが「今後の人生のことを考えて普段の生活を送っていても問題がおこらないようにしたい」とご希望をいただき、歩行のクセについては簡単なストレッチや歩行のアドバイスを無理のない範囲で行って頂き、状態の確認と自分ではケアしきらない部分に手をいれるために、月に1度ほどの来院を続けられることになりました。 |
担当者コメント:木脇
今回の股関節(鼠径部)の痛みは女性に起こることが多く、特に先天性股関節症と言われたことのある方や、お姉さん座りをよくする方に出やすい症状です。この方の場合は股関節だけではなく、仙骨や足首などの股関節と連動する関節の機能が低下していました。4回の施術を通して、これらの関節が日常生活において機能するように施術を行ったことが、歩行の際の痛みや違和感の解消につながったケースです。歩行に問題を抱えると生活に大きく影響します。この方もこの10年だましだまし歩けていたものの、将来的な不安を抱えていたとのことでした。施術を通して痛みの原因がわかり、また痛み自体もなくなったことでご本人も安心されたのではないかと思います。股関節(鼠径部)に問題のある方は放置せずにぜひ一度ハレルヤカイロプラクティックにご相談ください。仕事終わりにお尻から太ももにかけて鋭い痛みがでる。
No.098:2022.11.07
ご来院者 様 | 横浜市旭区在住 30代女性会社員 |
来院までの経緯 | 4年以上前から仕事の終わりなどに、お尻から太もも裏、ひどいときはふくらはぎにかけて 突っ張った感じの痛みが出る。時々痺れたようにもなり、月に数回は歩くのも困難になる。 長らくそのままにしていたが、ちゃんと良くしようと思い来院に至った。 |
検査と所見 | ヒアリング ・右側の殿部〜大腿部にかけて痛みがでる。 ・仕事終わりの夕方などに出て、翌朝には痛みが大分とマシになる。 ・4年前に腰椎分離すべり症と診断された。 検査 ・右の大腰筋の筋力が弱い(mmt 4) ・右の殿筋群の筋力が弱い(mmt 4強) ・右の仙腸関節の可動性が低下している。 ・SLR 陰性 所見 腰椎分離すべり症との診断を受けていましたが、その診断を受ける前から症状が発生していた為、必ずしも腰椎分離すべり症と症状が関連するとは考えにくい状況でした。 検査の結果から仙腸関節の可動性の低下により、右の殿部〜大腿部の筋力が発揮されていないために症状が発生していることが考えられました。 |
施術の経過 | 初回〜3回目 小・中・大殿筋とハムストリングへの筋肉トリートメントを十分に行ったのちに仙腸関節の矯正を行いました。固まっていた期間が長かったためか、初回、2回目では仙腸関節の動きの改善が小さかったのですが、3回目には大分と動くようになり、症状も半分くらいになったとのことでした。このタイミングでセルフケアについてもお伝えし可能な限り行ってもらうことにしました。 4〜6回目 前回までの治療を踏襲して行いました。6回目では大腰筋の筋力が左右変わらないほどに入るようになりました。長く歩いた日にもそれほど痛くならなくなり、痛みがでても当初の3〜4割ほどしかないとのことでした。 7回目 この頃には忙しい日には痛みが少し出てくるが、次の日の朝にはなくなっているとのことでした。仙腸関節については問題なく機能していましたが、大腰筋には再び力が入りにくくなっていました。仙腸関節以外の原因を探り、結果としては足首と膝、そして股関節の調整をしたところ、大腰筋にしっかりと力が入るようになりました。本人も施術後に立ちあがった瞬間に「あ!なんか良いような気がします」との仰っていました。 現在 7回目までは1~2週間に1度で来院されていましたが、8回目については3週後に来院されました。そのときには「調子がいいです!」とのことでした。その後は1ヶ月に1回、2ヶ月に1回と来院の間隔をあけても問題なく過ごせるようになったため本ケースをクローズしました。 |
担当者コメント:木脇
30代という若さにも関わらず、時には歩行困難になるほどの症状が出ていたこともあり、ご本人の「治したい」という気持ちがとても強くありました。そのため、セルフケアにも熱心に取り組んでいただけ、結果として順調に良くなったケースとなりました。
歩行のメカニズムに狂いが生じると、当然どこかに負担がかかります。1歩1歩と歩く度にその負担が蓄積され、痛みを発するようになります。そういった状態ですので「早く良くしたい」「将来が心配だからしっかり良くしたい」というときには、施術に加えてセルフケアを取り入れることをオススメします。
歩くときに股関節に痛みがあり最近では前側(鼠径部)まで痛くなってきた
No.086:2022.06.18
ご来院者 様 | 横浜市泉区在住 40代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 2年半ほど前から歩いていると右の股関節に痛みが出るようになった。病院に行きレントゲンやMRIを撮ったが「異常なし」と言われ、神経ブロックの注射をしたが効かなかった。最近では前側(鼠径部)にも痛みが出てきたため、将来的に歩けなくなるのではないかと不安になり来院された。 |
検査と所見 | 検査 ・歩行時や寝返りをうつときに痛みがある ・仰向けで股関節と膝を90度に曲げ、そのまま内側に倒していくと鼠径部が痛い ・左右の腸腰筋、右の大殿筋に筋力の低下がみられる ・腰椎の4番、5番、右の仙腸関節の動きが悪い 所見 検査の結果、特に右の腸腰筋(胴体と足をつなぐ唯一の筋肉)の筋力の低下が顕著でした。また歩行を見てみると、右の仙腸関節がほとんど使えていませんでした。仙腸関節と腸腰筋は密接に関係しています。仙腸関節の不具合が腸腰筋に影響を与え、その結果として股関節の痛みとなっていると考えられました。鼠径部の痛みは、いくつか原因の可能性がありますが、今回については股関節の痛みのあとに鼠径部痛がきており、股関節の痛みを取り除けば鼠径部についても改善されることが予想されたことに加えて、股関節の痛みの方が辛いというご本人の訴えもあったため、まずは股関節の痛みを取り除くことを主眼におきました。 |
施術の経過 | 初回 痛みを感じながら過ごしている期間がおよそ2年半ほどあったため、足を施術しようとすると無意識に力をいれ緊張してしまっていました。この状態では良い効果が出にくいため、体全体をゆするような施術からはじめ、足の緊張が解けるを待ちました。その後に腸腰筋の機能的ストレッチなどで筋肉をほぐしました。筋肉が緩んだことを確認した後に仙腸関節、腰椎4番、5番にカイロプラクティックの技術を使い、動きを回復させました。施術後に実際に歩いてみてもらったところ、「痛みがない!」「足が軽い!」とのことで、「将来的に歩けなくなるのではないか」という不安も減り嬉しそうな顔をされており、何よりでした。 2回目 次の施術は1週間後に行いました。随分と足が軽くなり、鼠径部の痛みは出ていないものの股関節の痛みは再発しているとのことでした。まだ仙腸関節ならびに腰椎4番5番の動きが回復しきってはいないため、引き続きそこの動きが良くなるように施術をしました。施術後には痛みが何もない状態になりました。 3回目 3回目の施術も1週間後に行いました。「だいぶ良くなってきており、ほとんど気にならなくなってきた」とのことでしたが、股関節についてはまだうずくような感じがするとのこと。施術をしてみると、右の腸腰筋の腰椎3番の高さの部分に大きな筋硬結が残っていたため、それがほぐれるように施術を行いました。 現在 まだ100%ではないものの、本人の感覚としては「かなりいい状態になっている」ことに加えて、仙腸関節の動きも回復してきているため、施術の間隔を2週間、3週間と空けて様子をみていくことになりました。 |
担当者コメント:木脇
股関節や鼠径部の痛みがある場合には股関節、骨盤、腰椎のどこか(もしくは全て)に必ずといっていいほど悪くなっている部分があります。その上で、神経の問題、神経の滑走の問題、腸腰筋の問題、大腿四頭筋の問題、殿筋の問題、もともとの股関節の形の問題といったことが重なってくるように思います。つまり、ひとくちに股関節や鼠径部の痛みといっても、考えられる原因は複数あります。その為、どこが何故悪くなっているのかを見極めることが非常に重要です。当院では、できるだけ少ない回数で効果を高く出すために毎回の施術で必ずカウンセリングと検査をしています。そしてその結果を患者さんと共有しながら施術をします。解剖学的な知識がなくても、痛みの理由がわかるように説明していますので、安心していただけるかと思います。歩行のときに痛みがあるのなら、ぜひ一度横浜市関内のハレルヤカイロプラクティックにご相談くださいね!
右股関節から膝にかけて痛み、ほとんど歩けない
No.063:2020.09.18
ご来院者 様 | 横浜市瀬谷区在住 40代男性 会社員 |
来院までの経緯 | 2〜3週間前くらいから右の股関節に痛みを感じ始めた。徐々に痛む頻度と強さが増してきたが、先週くらいから膝の方まで痛みが広がり、まともに歩けなくなってしまった。一向に良くなる気配もなく、このまま歩けなくなってしまうのではないかと非常に不安がある。また仕事で責任ある立場になったばかりで、現場と管理と両方をこなさなければならないのに、この状態では仕事も継続できなくなってしまう。何とかなるなら何でもするので、とにかく何とかして欲しい。 |
検査と所見 | ・痛みで右足を着けず、真っ直ぐ立てない ・股関節屈曲で力がほとんど入らない ・代償作用のため背骨が大きく捻れている 検査結果より股関節支持にかかわる筋郡の機能不全および腰椎・骨盤の機能低下と考えられた。 |
施術の経過 | 初回から5回目まで1週間のペースで施術を行った。初回の施術は股関節支持に関わる筋群をほぐし、腰椎に対し左右からそれぞれカイロプラクティック・テクニックを用いて矯正をおこなった。施術後は若干右足が着けるようになった。 2回目の来院時は、前回2日後までは保っていたが、その後は痛みが振り返したとのことだった。前回の施術方針を踏襲して行い、施術後は右足にある程度力が入るようになった。その後3〜4回目までも同じ方針で施術を行い、少しずつ改善していった。 5回目の来院では状態が大きく改善していた。歩行はほぼ正常で階段の上り下りも特別痛みはなく、「仕事・日常生活に支障を感じなかった」とのことであった。動きや力の入り具合も良くなっていたため、背骨の捻れや筋肉バランスを整えるように施術を行った。施術後に「もう普通の生活はできないかと思っていた。二度と繰り返さないために継続的に診てもらいたい。」とお言葉をいただき、その後は徐々に間隔を開けて現在は月に1回のペースで来院を続けていただいている。 |
■ 担当コメント:松田
初回来院時の時の状態はかなり深刻でした。自分の力で右足を持ち上げることはほとんどできず、足も着けない状態で壁に伝いながら来院されました。お話ししていてとても真面目な方であり、お仕事で長い間相当体に無理を利かせて頑張っていたのだと思います。 体はある程度無理が利きますが、逆にある程度を過ぎると急激に機能が低下します。「最近調子の悪さが目立つ」「同じようなトラブルが何度も起こる」と言うような方は、どうぞ早めに専門家に相談して頂き、対処されることをお勧めします。 |
股関節の軟骨がすり減っていると言われたが手術はしたくない
No.045:2019.11.11
ご来院者 様 | 横浜市金沢区在住 70代女性 主婦 |
来院までの経緯 | 数年前から股関節に痛みがあり、病院で「軟骨が減っているので人工股関節に取り替える手術をしましょう」と言われている。手術はどうしても嫌なので、毎週近所の接骨院に通い、筋肉をつけるためにジムにも通い始めた。しかし数年経った今も痛みはなくならず、ジムで足の力はついてきた気がするが、時々痛くて歩けなくなってしまうこともある。先日たまたま友人と電話で話す機会があり、その際に当院を紹介され来院してみた。 |
検査と所見 | ・動き出した瞬間に強い痛みが走る ・股関節の伸展動作に制限が強い ・股関節圧迫による痛みの誘発はない 検査結果より股関節自体が痛みを出しているよりも、股関節を支えている筋肉に問題があると考えられた。 |
施術の経過 | 初回は手技と物理療法を併せ股関節周囲の筋肉トリートメントに集中した。施術後は初動の痛みが少し軽減した感じがするとのことだった。 2回目の来院時には前回施術後に強い痛みがあり歩行ができなくなることがあったとのこと。筋肉の状態を考えると好転反応による一時的な問題であると考え、前回と同様に施術を行った。施術後は今までお辞儀の動作が大変だったが、問題なくできるようになった。 初回から1ヶ月後5回目の来院では痛みが弱くなった感じで生活に支障が少なくなった感じがするとのことであった。また「今までは本当に良くなるのか信じられなかったが、今は信じて施術を続けて受けたい」と本音をお話し頂いた。今回より施術範囲を広げて行い、階段と坂道を避けるように指導、またジムでのトレーニングを禁止し、水中歩行のみを許可した。 初回から2ヶ月半後9回目の来院では股関節に痛みなく生活できたとのことであった。今後は階段や坂道、ジムでのトレーニングを再開できるように体を整えていきたいと現在は3〜4週間のペースで来院を続けられている。 |
■ 担当コメント:松田
股関節痛は女性に多いトラブルです。それは骨盤の形状が男性と女性では異なり、女性の方が股関節部分の負担が大きいからだと考えられます。股関節に限らず「軟骨のすり減り=痛みの誘発」とは限りません。軟骨のすり減りは残念ながら元に戻すことはできませんが、痛みや可動性は改善の余地が十分あります。股関節や膝関節のトラブルでお悩みの方、どうぞ諦めずに信頼できる専門家に相談してみてください。 |
左の足の付け根が痛み歩けない
No.028:2019.06.01
ご来院者 様 | 横浜市磯子区在住 50代男性 自営業 |
来院までの経緯 | 先日、酔っ払って帰宅しそのままソファで寝てしまった。起きた時から左の足の付け根が痛み、歩くと強い痛みが走る。数件のマッサージや整体に行ったがあまり良くならない。すでに2週間以上経っているが痛みはほとんど変わらない。仕事に支障があるため、とにかくネットで調べた整体に手当たり次第行ってみており、今回は当院に来院した。 |
検査と所見 | ・足をぶん回すような歩行になっている ・股関節の屈曲で痛みが誘発 ・股関節支持筋の筋力低下および痛みの誘発 検査所見より、股関節の側面にある筋肉が過緊張しているのが直接の原因だと判断した。また骨盤も捻れており、筋肉の緊張を和らげ骨盤を矯正することで良い変化がでると考えた。 |
施術の経過 | 初回の施術は股関節周りの筋肉の緩和操作を集中的に行い、骨盤を矯正した。施術後は歩行時の痛みが半減した。 2回目の来院時は前回施術後と同じくらいの状態を保っていた。引き続き筋肉の緩和操作および骨盤の矯正を行った。施術後は歩行時の痛みはほとんど感じられず、足の動きに違和感もなくなった。 3回目の来院時は生活上は全く気にならないとのことであった。以前に行った整体で体が捻れていると言われたので、そこも診て欲しいとご要望を頂き、現在は2週に一回で体の捻れの矯正を行っている。 |
■ 担当コメント:松田
今回の症状の直接的な要因は股関節を支えている筋肉がぎゅっと固まっていたのが原因でした。どうやら酔って左足をソファから投げ出して朝まで寝ていたそうです。簡単に言えば股関節の寝違いと言えます。寝違いは通常であれば数日で収まります。それでも治らない場合は、潜在的な不調が表面化した可能性が高いです。その場合はたとえ時間がかかって良くなったとしても再発する可能性が高いです。専門家に相談し、潜在的な不調を取り除いてもらうのがよいでしょう。 |
股関節が痛くて、階段が降りれない
No.002:2018.10.09
ご来院者 様 | 横浜市保土ケ谷区在住 60代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 以前から右股関節の痛みは時々あって辛い時はマッサージなどに通っていた。今回の痛みはマッサージやハリをやってみたが一向に良くならない。整形外科も受診したが、レントゲンでは問題ないと言われた。 最近は右膝や左股関までも痛み始め、歩行でも痛みがあるが、階段が痛くて降りられなくなった。通勤が出来なくなっては困ると知り合いの紹介で当院に来院した。 |
検査と所見 | ・トレンデレンバーグ(片足立ち):L±/R+ ・右股関節ROM(可動域):屈曲制限 ・右中臀筋MMT(筋力検査):L:4/5/R:4/5- 検査所見およびレントゲンで問題ないことが確認されているので、問題は股関節を支える筋肉がうまく機能していない可能性が高いと考えた。 |
施術の経過 | 初回は臀部の筋肉を中心に股関節を支持する筋肉群のトリートメントを行なった。施術後は片足立ちが問題なくできるようになり、歩行も痛みなくスムーズにできた。 2回目の来院時には、階段の痛みは朝の通勤の時だけで、それ以外は大丈夫とのことであった。 施術は前回の方針に加え、腰椎と仙腸関節の動きをつけた。また、セルフケアとして股関節に負担がかからないエクササイズとストレッチをアドバイスした。 3回目の来院時には股関節には全く問題なく生活ができたとのことだった。初回問診より左股関節および右膝まで影響がでていたこと、また昔から股関節に痛みが出ることがあったことなどを考慮し、体幹と両下肢まで範囲を広げて施術を行った。施術後は股関節のスムーズさと体全体が軽くなったとのことであった。 ご本人から退職後も元気な体でいたいとご要望を頂き、股関節痛の再発防止、今後の健康管理を含め3週間に一回のペースで来院を続けることになった。 |
■ 担当コメント:松田
今回の痛みの直接的な原因は股関節を支持する筋肉群が硬くなってしまい、体重がかかった時に体を支えるだけの筋力が発揮できなくなっていたためでした。また股関節だけでなく、骨盤の仙腸関節や腰椎の可動性の低下も影響を与えていたと考えます。 女性は構造上、男性に比べ股関節にかかる負担が大きくなります。そのため、長期的な運動不足によって股関節の筋肉にトラブルが起こりやすいです。しかし痛みが出てから運動するのは悪化を招きかねません。股関節に痛みのある方は、ご相談ください。 |