症例報告 - 骨盤矯正
No.131:2024.09.09
フラダンスで右ターンが上手くできない
ご来院者 様 | 川崎市高津区在住 70代女性 主婦 |
来院までの経緯 | ハレルヤカイロプラクティックが毎月出張カイロで伺っているフラダンス教室の生徒さん(川崎市高津区在住の70代女性)が「左ターンが上手にできない」と訴えられました。一生懸命練習しているが、どうしても左ターンだけ動きがバラバラになってしまう。体に問題があるなら治してほしい。 |
検査と所見 | ・ターン動作の確認:左ターンは軸がたっておらず、目線も下を向いている ・可動触診検査:右仙腸関節の可動制限 ・筋力検査:右腸骨筋に筋力低下がみられる 検査結果より右仙腸関節の可動制限により、右足軸のターン時に体感が安定せず頭部が軸ズレするため、上手くできないと考えられた。右仙腸関節の可動性を取り戻すことで体幹の軸回旋が安定してターンが問題なくできるようになると考えた。 |
施術の経過 | 施術は右仙腸関節の可動性を出す施術を中心に行なった。 骨盤周りの筋肉緩和操作および右仙腸関節のモビリゼーション、その後、股関節、膝関節、足関節にもモビリゼーションを行い、関節の可動性改善を試みた。 施術後は右ターンとほぼ同様に安定したターンができるようになった。 |
担当者コメント:松田
骨盤は体の土台と言える重要な部位です。骨盤は3つの骨から形成されており、中心に仙骨、その仙骨を挟むように左右に腸骨があります。この仙骨と腸骨が形成する関節を仙腸関節といい、この関節の動きに不具合が起こると土台が運動に対して適切な位置に動かないため、軸ブレをはじめ体全体の運動機能が大きく低下します。今回のケースでは右の仙腸関節が固まってしまっていたために、その代償作用として他の関節が動きの負担を担うようになるため、ターンの際に軸ブレが生じて上手くできなかったと言えます。仙腸関節の不具合によるトラブルはかなり多く、仙腸関節が固まっても多くの場合は痛みが無いため自覚症状がありません。そのため、なかなか自分で問題点に気づくことは難しいです。
いくら練習しても上手くならない、左右の動きにバラツキを感じるなど原因のよくわからないお悩みをお持ちの方は、もしかしたら仙腸関節に不具合があるのかもしれません。そのような場合は専門家に相談してみることで解決への道につながるかもしれません。信頼できる専門家がわからない場合は、是非横浜関内のハレルヤカイロプラクティックにご相談ください。
No.044:2019.10.28
産後2ヶ月で痛みもないですが骨盤矯正を受けれますか?
ご来院者 様 | 横浜市西区在住 30代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 初産から2ヶ月経ち、体は順調に回復して問題ないが、産後は「骨盤矯正」を受けた方が良いという話を聞き、インターネットで調べていたところ、当院の症例報告を見て来院された。 |
検査と所見 | ・動作による痛みはなく、捻れなどはほぼない ・骨盤はやや開いているが、産後2ヶ月では順調であるといえる ・恥骨の触診で痛みがあり、腹筋で体を起こすことが困難 検査結果より骨盤は順調に閉じてきているが、恥骨部分で捻れが生じており、それが痛みと腹筋の働きを阻害していると考えられた。 |
施術の経過 | 初回は手で押圧し、骨盤の微妙な捻れもどし、開いた骨盤がしっかり閉じるように骨盤を矯正。施術後は恥骨の痛みが消失し、寝ている状態から反動を使わず腹筋で起き上がることができた。 2週後の2回目は腹筋で起き上がることも恥骨結合部の痛みもなかった。骨盤を整えつつ股関節の可動性をつけ、授乳による首肩のコリをほぐした。骨盤の閉じ方も順調であるため、10ヶ月くらいまで月に1回のペースで調整に来院を勧めた。 |
■ 担当コメント:松田
痛みや不具合がないと体の不調には気付きにくいですが、この方は骨盤矯正の前後で体の違いに驚き、骨盤が正しい位置にあることの大切さ、痛みや不調がないと言うことが、コンディションが良いと言うことではないと言うことを体験的に理解されました。 産後の骨盤矯正は骨盤の捻れや歪みによって将来起こるであろう体のトラブルを未然に防ぐという意味合いが強いです。特にトラブルがなくても骨盤が閉じきるまでの期間は定期的に専門家に診てもらうことをお勧めします。 |
産後の骨盤矯正と肩こり
No.015:2019.02.21
ご来院者 様 | 港北区在住 40代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 昨年に第2子を出産し、生活と体が落ち着いたので骨盤の状態を診てもらい。初産の後、特別骨盤のケアをしなかったために半年後くらいから腰痛や肩こり、背骨の捻れと問題が起こってきたので、今回は体がおかしくならないようにしたい。授乳による肩こりと首こりが強いので、できれば一緒に診てもらいたいと来院された。 |
検査と所見 | ・骨盤の開きは特別みられないが、まだ緩い感じがあり、左右差が少しみられる ・腹筋の力で、なんとか自分の体を起こすことができる ・首・肩の動きで痛みの誘発はない 所見より骨盤は順調に閉じていると思われるが、若干の左右差がある。骨盤周りの筋肉トリートメントをおこない、今後もスムーズに骨盤が安定するようにすることが重要だと考えられた。 |
施術の経過 | 骨盤の左右差を正すため緩やかに骨盤矯正をおこなった。また首・肩まわりの筋肉は完全に固まっていたため、筋肉トリートメントで緩めつつ、関節を動かし、首の付け根の関節にカイロプラクティック・テクニックを用いて矯正を行った。施術後は腹筋に力が入りやすくなり、自力体を起こすことが楽にできるようになった。また、首肩は軽くなったと喜ばれた。 |
■ 担当コメント:松田
この方の骨盤は、順調に閉じてきていました。また、骨盤はまだ不安定ではありましたが、しっかりと筋力が発揮できていたので緩やかな矯正で十分でした。骨盤は背骨の土台で体の中心でもあるため、捻れたり歪んだりすると体全体に問題を引き起こすことはよくみられます。産後に特別体のケアをされていない方は、症状の有無にかかわらず一度専門家に相談するのも、予防という観点から良いことだと思います。 |