症例報告 - 手や手首の痛み
手が痛くてクリックできない
No.056:2020.02.26
ご来院者 様 | 横浜市港南区在住 50代男性 会社役員 |
来院までの経緯 | 仕事でマウスをよく使うが、3週間くらい前からクリックすると手首のあたりが痛むようになった。以前も同じようなことがあり、腱鞘炎対策でペンギンマウスを使うようにしたところ、痛みがなくなり、ずっと使っていた。今も使っているが同じような痛みが出てきてしまった。2週間ほどマウスの使用を控えて様子をみたが、クリックする時の痛みは変わらず、最近は肘の方まで固まった感じがするようになってきた。パソコンが使えないと仕事にならないので、なんとかしたいと職場の近くにあるハレルヤカイロプラクティック整体院に来院した。 |
検査と所見 | ・圧痛はなく、右の指や手首の運動で痛みの誘発もない ・左と比べると力がうまく入らない ・猫背が目立ち、肩や肩甲骨の動きがシブい 検査結果より示指を主とした前腕の伸筋郡の機能低下が考えられた。また強い炎症には至っていないと判断した。 |
施術の経過 | 週1回で3回の施術を行った。初回は前腕の伸筋郡および屈筋郡の筋肉トリートメントを行い、手首と前腕の関節の動きをつけた。施術後は腕や指が軽く動くようになった。 2回目の来院時に痛みはほとんどないとのことであった。指の動きをみたところ、まだ動きにくそうな動作が見られたため、背中・肩甲骨を含めて可動性をつけるように施術を行った。施術後は腕・肩ともに軽くなった。 3回目の来院時には腱鞘炎のことは気にならなくなっていた。再発予防も含め、右半身及び姿勢を正せるように施術を行った。施術後は背が伸びた感じがするとのことであった。 現在は3〜4週くらいでデスクワークによるトラブル予防のために来院を続けられているが、腱鞘炎の再発はみられない。 |
■ 担当コメント:松田
マウスによるトラブルはデスクワークの方によくあるトラブルです。「マウスで⁉」と思うかもしれませんが、病院でマウス症候群と言われるくらい多いトラブルです。マウスは便利で簡単に使えますが、機能解剖学にとってはそうではありません。ポインタを正確に合わせるために、手や腕の筋肉が微妙な収縮・伸張を強いられます。大きな力も疲れますが、細かい作業も疲れますよね。 また、筋肉は体幹から指先まで連動・協調して働きます。クリックは決して人差し指だけの運動ではなく、各筋肉が連動して背中から指先まで協調して動きます。そのため、猫背で肩甲骨の動きが制限されると、本来の筋肉の協調運動が阻害され、指の筋肉に負担がかかり、痛みとなっていきます。 痛みは局所的に発生しますが、痛みの発生メカミズムは局所的ではありません。繰り返す痛み、休んでもよくならない痛みは筋骨格系の専門家であるハレルヤカイロプラクティック整体院にお任せください。 |
左手首が痛くてお皿が持てない
No.054:2020.02.11
ご来院者 様 | 横浜市港北区在住 60代女性 自営業 |
来院までの経緯 | 飲食店を経営しているが、たまに料理のお皿を持つと手首が痛む時があった。昨日の営業中に急に痛みが強くなり、お皿を持てなくなってしまった。今朝は少し良い感じがするが、まだ痛みがあり、力も入らない。仕事に影響がでてしまうので早くなんとかしたいと知人の紹介でハレルヤカイロプラクティック整体院に来院した。 |
検査と所見 | ・手首(橈側)に少し腫脹(腫れ)がみられ、圧痛がある ・手首の運動および筋力検査は問題ない ・親指の運動および筋力検査で力が入らず痛みの誘発がある。 検査結果より手首ではなく、母指の手根中手関節頚部の問題と考えられた。 |
施術の経過 | 初回は腫脹がみられたため、患部に対して直接手技を行うことは避けた。母指の運動に関わる筋肉トリートメントを行い、少しでも母指が動きやすいように前腕の筋肉トリートメントおよび関節の動きをつけた。また患部に対して物理療法をおこなった。施術後は痛みは7割ほど軽減し、力も右と比べて90%くらいまで入る様になった。 4日後の2回目の来院ではたまに気になる時があるが、仕事も問題なく出来るとのことであった。 施術前の検査では腫脹はもうみられず、圧痛もなくなっていた。再発防止のため、前回を踏襲する形で施術を行い、肩・背中まで施術の範囲を広げた。施術後は肩まわりにスッキリ感があり、手が軽くなったとのことであった。「仕事はまだ続けていきたいから、体を大事にしたい」とのお言葉をいただき、現在は2〜3週のペースで体調管理のため、カイロプラクティックを続けられている。 |
■ 担当コメント:松田
この方はお料理を運ぶだけでなく、お客さんの前で盛り付けなどのサービスをされているそうで、お皿を持っている時間が長くなっていました。お客さんの前でサービスを提供している間は、お皿を落とさない様にしっかりと持っていなければならず、知らず知らずのうちに手に力が入り、頻回な筋肉疲労を繰り返していたと考えられます。 お皿を持っているのは手ですが、体の機能としては主に胸椎・肩甲骨・上腕骨およびそれに関わる筋肉が影響してきます。そのため、2回目の施術で肩・背中まで範囲を広げたときに、手が軽くなったと感じられたのだと考えます。 体にトラブルが起こると、どうしてもトラブルの部分に注視しがちになりますが、問題の根本解決に到るためには、もっと広く体のメカニズムを診ていく必要があります。手や手首だけでなく、腰痛・肩こり・神経痛など、お体のことでお悩みの方は、是非、横浜・関内駅すぐにあるハレルヤカイロプラクティック整体院にご相談ください。 |
手を着くと手首に痛みが走る
No.019:2019.03.22
ご来院者 様 | 港北区在住 30代女性 会社員 |
来院までの経緯 | 数ヶ月前からダイエットを始め、ウォーキングや筋トレを始めた。2週間ほど前から腕立て伏せをすると左の手首が痛む様になった。最近は立ち上がるときに机に手をついただけでも強い痛みが走る。湿布を貼っていても全然良くならないので、知人の紹介でハレルヤカイロプラクティック整体院に来院された。 |
検査と所見 | ・腕全体の筋肉のハリが強く、手首の親指側を押すと痛みがある ・手首の運動で痛みの誘発は見られないが、背屈動作がやりにくい ・ちょっと手を着くと痛みが走る 所見より手首の背屈動作の不具合が重みを加えられることで痛みを引き起こしていると考えられた。腕立て伏せが原因と思われるため、手首の関節はもちろん、肘・肩まで体の機能がしっかりと働く様にする必要が考えられた。 |
施術の経過 | 初回の施術は左腕全体の筋肉トリートメントを行い、手首の背屈動作を促し、圧痛部分に超音波をかけた。施術後、手をついた時の痛みは7割軽減していた。 2回目の施術は前回と同様の方針で行いつつ、より手首と前腕の機能に着目して施術を行った。施術後に手を着く痛みは消失していた。 3回目の来院では、腕立て伏せは問題なくできる状態になっていた。そのため、左上半身全体のケアを行い、腕立て伏せのやり方をチェックして、手首に無理な力が加わらない様にアドバイスし、本ケースを終了した。現在はセルフトレーニングのケアとして3週間毎に来院されている。 |
■ 担当コメント:松田
ダイエットを目的としたエクササイズを始める際の注意点は、ご自身の体がまだ運動を十分にできる状態ではないということを受け入れることです。始める際はやる気もみなぎっていますから、ついついやり過ぎて体をおかしくしてしまうケースはよく見受けられます。せっかく始めても、体を痛めて中止しては元も子もありません。エクササイズを始める際はほどほどに抑え、常に自分の体と会話して負荷を増やしていくことが大切です。また、トラブルを未然に防ぐためにも専門家のケアを受けにいくことも大切です。これから暖かくなる季節、体を動かそうと思っている方は多いと思います。体を動かす際は、好調不調にかかわらず専門家の意見を聞いてみるもの一つの手だと思います。 |