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テニス肘・ゴルフ肘など肘の痛み

■ 種類と原因
テニス肘 正式には外惻上果炎といい、肘の外側に痛みがでます。肘の外側に付着する筋群の炎症が原因です。テニスのバックハンドで痛みが出やすいことからテニス肘と言われますが、実際にはテニスで発症している人はほとんどいなく、むしろ指や手首に負担がかかるスポーツや作業をする人であれば誰にでも発症し、最近ではキーボードのタイピングなどを長時間行うことで発症する方もいます。遠くのものを掴もうとした時に痛みがでるのが特徴です。
ゴルフ肘 正式には内惻上果炎といい、肘の内側に痛みがでます。肘の内側に付着する筋群の炎症が原因です。ゴルフのスイングの際に、肘の内側に負担がかかって痛みを発症するためにゴルフ肘と言われますが、テニス肘と同様、ゴルフをやっている方で発症するはあまりいません。むしろ育児中のママや重たいものを持ったりする仕事の方に多く見られます。手首を曲げると痛むのが特徴で、腱鞘炎と混同されたり、併発することもあります。
野球肘 名前の通り、野球をやっている方にみられる症状です。ほとんどが投球動作の問題が原因です。投球動作によって肘が関節面に合わない方向にしなる動作を頻回に繰り返されることにより、筋肉や靭帯に負担がかかり炎症を引き起こし痛みを発症します。子供の場合は骨が成長しきっていないため、無理を強いると骨の変形を引き起こす可能性があります。
反張肘 肘が反対に曲がる伸びる肘のことをいい、女性に多く見られます。痛みがなければ特別問題はありません。関節が緩いことが原因と考えられます。
肘内障 2〜3歳の幼児にみられる症状です。肘を構成する橈骨の先端(橈骨頭)は靭帯で巻かれて補強してありますが、幼児の橈骨頭は発達途中のために小さく、腕が引っ張られることで靭帯からすっぽり抜けてしまいます。ママが「いくよ」と言って腕を引っ張っただけでも抜けることもあります。子供の頃に繰り返しても、大人になれば問題なくなることがほとんどです。徒手で整復が可能ですが、医師などの資格を持っていない者が行うことは法律に違反するため、カイロプラクティックでは行うことができません。整形外科を受診されることをお勧めします。
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