股関節痛・臀部痛
■ 種類と原因
仙腸関節症候群 | 仙腸関節とは仙骨を中心に左右にある腸骨で構成される関節で、強力な靭帯で覆われており、医学的には不動関節とも呼ばれます。この仙腸関節にズレや捻れが生じると腰やお尻、鼡径部、坐骨に痛みを出します。痛い部分に対して施術を行ってもなかなか改善しない傾向がありますが、ズレや捻れがなくなると痛みもなくなります。そのため、関節にアプローチできるカイロプラクティックなどが比較的有効といえる症状です。 |
変形性股関節症 | 股関節の変形には先天性、疾病、加齢などによるものがあります。しかし変形=痛みとは限りません。痛みの原因は股関節を支える筋機能の低下によるものが多く見られます。たとえ変形していても筋機能が正常に働く事で改善できるケースは少なくありません。 |
股関節痛 | 歩行時に股関節に痛みが生じるケースが多く見られます。こちらも変形性股関節症と同様に、股関節を支持する筋肉の機能低下が原因で、ソールの硬い靴でたくさん歩いたり、立ち仕事の人に多く見られます。 ・恥骨結合炎:恥骨は左右の恥骨が繊維性軟骨を挟む形で構成されています。恥骨には沢山の筋肉が付着するため、これらの筋肉に異常があると恥骨に無理な力がかかってしまい、痛みを生じます。激しいスポーツをやっている方や産後に骨盤にズレがある方に多く見られます。 |
ペルテス氏病 | ペルテス病は骨の成長期になんらかの原因で血行障害が起こり、大腿骨頭が壊死してしまう病気です。4〜9歳が好発年齢で男の子に多くみられます。 大腿骨頭の壊死により左右の足の長さが異なってしまうため、腰や股関節、膝や足首などに負担がかかり、関節にトラブルを起こしやすくなります。関節のトラブルの多くは成人してから起こる傾向があります。 |